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あきたさんぽメールマガジン第185号

2026/04/27 (Mon) 11:45
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 あきたさんぽメールマガジン   第185号  2026年4月27日発行
    秋田産業保健総合支援センター
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 いつも「あきたさんぽ」をご利用いただきありがとうございます。
 このメールマガジンは、配信をご希望された方に最新情報や資料をお届けするものです。
 日頃の産業保健活動にお役立ていただければ幸いです。

~~~~ INDEX ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
【1】研修・セミナー情報
【2】あきたさんぽコラム
【3】トピックス
 ▽令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します【厚生労働省】
【4】お役立ち情報・関連リンク
 ▽厚生労働省・秋田労働局・関係機関の情報
 ▽メンタルヘルス・ 治療と仕事の両立支援情報
【5】窓口のご案内
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研修・セミナーのご案内 ( https://x.bmd.jp/70/3868/10742/XXXX )


【1】研修・セミナー情報
 5月~6月の研修計画は下記のとおりです。
 https://x.bmd.jp/70/3868/10743/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10744/XXXX )
【重要】(秋田県内の産業医資格のある医師の皆様へ)
 令和7年4月以降、日本医師会認定産業医研修受講に係る単位取得は、日本医師会の会員情報システム(MAMIS:マミス)で行われております。
 このため、産業医資格をお持ちの医師の方々に対してMAMISでのマイページ登録をお願いしております。(マイページ登録がお済みでない場合は、単位付与に影響を及ぼす可能性があるためご注意ください。)
 ※MAMISマイページへのログインはこちらから              https://x.bmd.jp/70/3868/10745/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10746/XXXX )
 ※詳しくは「全国医師会産業医部会連絡協議会HP」をご参照下さい。
 https://x.bmd.jp/70/3868/10747/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10748/XXXX )


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 5月の研修会
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★産業医研修会★  

日 時 令和8年5月21日(木)  18:30~20:30
※定員に達したため受付を終了いたしました。
場 所 秋田県総合保健センター 大会議室(秋田市千秋久保田町6-6)
テーマ 「化学物質管理の実務あれこれ ~模擬的な作業場における実地研修~」
講 師 遠藤 彰 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
講 師 石山 智子 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
概 要 労働者が化学物質にばく露される濃度の測定を紹介します。・実測法(作業環境測定・個人ばく露測定・簡易測定等で使用する機器)・濃度の推定ツール(クリエイトシンプル)
     《実地研修2単位》
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★産業保健セミナー(カウンセリング研修含む)★

日 時 令和8年5月14日(木)  13:30~16:30
場 所 大仙市大曲交流センター 第1研修室(大仙市大曲日の出町2-7-53)
テーマ 「職場のメンタルヘルス~傾聴技法の基本を体験する」(カウンセリング研修)
概 要 「職場の人間関係を円滑にするためには傾聴技法が欠かせません。「会話より対話を重視」というメインテーマのもとで、傾聴の初歩から演習を中心に進めていきます」
講 師 寺田 誠 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
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日 時 令和8年5月15日(金) 14:00~16:00
場 所 Web
テーマ 「女性がイキイキ働く職場づくりセミナー  ~働きながら人生を楽しみ、健康で過ごす職場を目指すために~」
概 要 女性のライフステージ毎の健康テーマから、自分のできること、周囲の関わり、お互い支えあえる関係づくりについて考えます。(仕事・キャリア/妊活/育児/更年期/介護/がん予防) 忙しい日々の中で不意にメンタル不調を感じたらどうしますか。早く手当てするためには、早く変化に気づくことです。自分では認められなくても、周囲が気づいてケアできることもあります。 そして、自分らしく年を重ねていくために健康づくりの基本である良い睡眠を取るコツ、産業保健スタッフが行う睡眠指導のポイントを伝えます。
講 師 井手 真由美 氏 保健師(メンタルヘルス対策・両立支援促進員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10749/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10750/XXXX )
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日 時 令和8年5月18日(月) 14:00~16:00
場 所 Web
テーマ 「働く人のためのストレス対処法 ― 今日から始める、やさしいセルフケア習慣 ―」
概 要 働く人が日常で取り入れやすいストレスケアを、わかりやすく紹介します。日々の負担を軽くし、心身を整えるための“やさしい実践”を支えるセミナーです。対象者:各事業場の管理職・産業保健スタッフ(保健師等)・総務担当者など
講 師 保坂 雅和 氏(秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10751/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10752/XXXX )
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日 時 令和8年5月22日(金) 14:00~15:30
場 所 Web
テーマ 「知っておきたい粉じん障害対策の初歩 ~粉じんの性質と対策について~」
概 要 本セミナーでは,粉じんに関わる業務に従事する皆様に向けて,「じん肺」などの粉じん障害にどのように備えればよいか,法規に基づくものだけではなく,粉じんの様々な性質を利用した対策の立て方やヒントについて,初心者にも分かりやすく解説いたします。
講 師 林 滋生 氏(秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10753/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10754/XXXX )
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日 時 令和8年5月27日(水) 14:00~15:30
場 所 Web
テーマ 「喫煙の問題と禁煙対策について」
概 要 喫煙は、がんや呼吸器疾患をはじめ様々な病気の原因となることが、多くの研究によって示されています。喫煙がもたらす健康障害の概要や、本県において取り組まれている禁煙対策について解説いたします。
講 師 伏見 雅人 氏(秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10755/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10756/XXXX )
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日 時 令和8年5月28日(木) 14:00~15:30
場 所 Web
テーマ 「改正労働安全衛生法等について」
概 要 令和7年5月14日に公布された改正労働安全衛生法について解説します。①個人事業者等の安全衛生対策の推進 ②職場のメンタルヘルス対策の推進 ③化学物質による健康障害防止対策等の推進 ④高年齢労働者の労働災害防止の推進 ⑤治療と仕事の両立支援の推進について
講 師 秋田労働局 労働基準部 健康安全課長
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10757/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10758/XXXX )
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日 時 令和8年5月29日(金) 14:00~16:00
場 所 Web
テーマ 職場のメンタルヘルス ~心理学的視点から考えるラインケア「受容的であること」とは~
概 要 職場リーダーと部下という、元々上下関係をイメージさせる関係性は、本音を話すにはハードルの高い関係性の一つといえます。私達心理士が留意している「相談しやすい態度・配慮=受容的態度」について、お役に立てていただけそうな視点・技術をお伝えできればと思っています。
講 師 戸田 麻美 氏 臨床心理士(メンタルヘルス対策・両立支援促進員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10759/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10760/XXXX )


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 6月の研修会
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★産業医研修会★  

日 時 令和8年6月6日(土) 15:00~17:00
場 所 JA秋田ふるさと よこてシャイニーパレス小ホール
     (横手市駅前町6-33)
テーマ 1.「化学物質管理に向き合う! ~リスクアセスメント対象物質の管理~」
テーマ 2.「職場における転倒と腰痛予防~エビデンスに基づく評価と運動~」
概 要 1. ・労働者の化学物質ばく露リスク     ・リスク低減方法     ・リスクアセスメント対象物質健康診断の考え方」
概 要 2. 理学療法士の視点から、転倒・腰痛の発生機序をバイオメカニクスに基づいて詳しく解説します。産業医が現場で即実践できる身体機能評価や、エビデンスに基づく運動指導を実技形式で紹介します。リハビリテーションの知見を共有し、個々の身体特性に応じた予防方法と、安全な職場構築に向けた医学的アプローチを体系的に提案します。
講 師 遠藤 彰 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
講 師 渡邉 基起 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
    《専門研修1単位・実地研修1単位》
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日 時 令和8年6月17日(水) 18:30~20:30
場 所 秋田県総合保健センター 大会議室(秋田市千秋久保田町6-6)
テーマ 1.「「クリエイト・シンプルを用いた化学物質のリスクアセスメントマニュアル」の説明 」
テーマ 2.「粉じん微粒子の物質科学的側面について ~様々な性質と粉じん障害防止の指針~」
概 要 1. 特定化学物質等の既存の物質の対策は、作業環境管理、作業管理、健康管理の三管理に加え、それを踏まえた今後の化学物質の管理として、推定法(クリエイト・シンプル)やばく露測定などを合わせて管理することで、事業主が主体となる自律的管理が必要となります。これからの化学物質管理について解説します。
概 要 2. 粉じん障害から効果的に身を守るには,粉じん微粒子の持つ様々な物理的・化学的性質を理解することが有効と考えられます。ここでは,微細な固体物質としての粉じん微粒子と,それらが空気中に浮遊したエアロゾルの性質について,平易に解説いたします。
講 師 森 洋 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
講 師 林 滋生 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
    《専門研修2単位》
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日 時 令和8年6月25日(木) 18:30~20:30
場 所 秋田県総合保健センター 大会議室(秋田市千秋久保田町6-6)
テーマ 「裁判例から学ぶ産業医の心得」
概 要  近年,産業医が裁判に関わるケースが増えている。例えば,疾病に罹患した労働者の復職や解雇の判定に関与する場合や自殺や疾病の発症や憎悪に関する場合(企業の安全配慮義務)などである。そこで,どのようなケースが裁判で問題になっているのかを紹介し,個別具体的な事例において適切な判断をするためにはどのようなことに留意すればよいかを,法的な観点から解説したい。
講 師 弁護士 髙橋 重剛 氏(髙橋重剛法律事務所代表 )
   《更新研修2単位》
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★産業看護職研修会★ ※秋田県産業看護職の会限定

日 時 令和8年6月19日(金) 13:00~15:50
場 所 秋田市にぎわい交流館 AU 研修室1(秋田市中通一丁目4-1)
テーマ 【第1部】 『スマドリ』セミナー
テーマ 【第2部】 保健指導で「わかりやすく」説明するための10か条
講 師 【第1部】 (株)アサヒビールコミュニケーションズ 様講 師 【第2部】 北海道立旭川高等看護学院 松本 千明 先生
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★産業保健セミナー(カウンセリング研修含む)★

日 時 令和8年6月1日(月) 14:00~16:00
場 所 Web
テーマ 「秋田県内の職場改善事例から学ぶ ― 自分の職場に“応用できるヒント”を見つける ―」
概 要 身近な秋田県内の改善事例を通して、職場の課題に気づき、取り組みやすい工夫を見つけるためのセミナーです。事例の背景や成果を丁寧にひもとき、明日からの実践につながる視点を育てます。対象者:各事業場の管理職・産業保健スタッフ(保健師等)・総務担当者など
講 師 保坂 雅和 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10761/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10762/XXXX )
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日 時 令和8年6月11日(木) 13:30~16:30
場 所 秋田県ゆとり生活創造センター遊学舎 会議室(秋田市上北手荒巻字堺切24-2)
テーマ 「職場のメンタルヘルス~傾聴技法の基本を体験する(カウンセリング研修)」
概 要 「職場の人間関係を円滑にするためには傾聴技法が欠かせません。「会話より対話を重視」というメインテーマのもとで、傾聴の初歩から演習を中心に進めていきます」
講 師 寺田 誠 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
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日 時 令和8年6月15日(月) 14:00~16:00
場 所 Web
テーマ 「改正労働安全衛生規則(熱中症関係)について」 「職場における熱中症の予防について」
概 要 ・関係法令(熱中症予防対策に関する通達等)
・健康管理(水分と塩分の補給等) ・作業環境管理(WBGT測定等) ・作業管理(作業時間、水分・塩分摂取) について説明いたします。
講 師  秋田労働局 労働基準部 健康安全課長
講 師 石山 智子 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10763/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10764/XXXX )
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日 時 令和8年6月18日(木) 14:00~16:30
場 所 Web
テーマ ポジティブメンタルヘルス ー復職支援を支える「回復力」と「働きがい」(カウンセリング研修)
概 要 復職後の不安定さを乗り越えるため、回復力や働きがいを育てる支援の考え方を整理します。産業保健スタッフが関われる予防的・発達的支援のヒントを提供します。
講 師  浅沼 知一 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10765/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10766/XXXX )
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日 時 令和8年6月24日(水) 14:00~15:30
場 所 Web
テーマ 職場におけるハラスメント防止について
概 要 ハラスメントは、労働者のワーク・エンゲージメントやパフォーマンスの低下につながり、職場にとって重大なリスクといえます。本研修ではハラスメントに関する基本的な事項について解説いたします。
講 師  伏見 雅人 氏 (秋田産業保健総合支援センター 産業保健相談員)
参加URL https://x.bmd.jp/70/3868/10767/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10768/XXXX )
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【2】あきたさんぽコラム
 
  「うつ病診療ガイドライン2025」
                     産業保健相談員 竹島 正浩

はじめに
 2025年12月、日本うつ病学会等により「うつ病診療ガイドライン2025」が公開されました。前回の大きな改訂から約9年ぶりとなる今回の改訂は、単なるエビデンスの更新に留まらず、わが国のうつ病診療の「質」を根本から問い直すものとなっています。精神科専門医として、本改訂版が示す新たな指針の重要性と、今後の臨床・支援現場に与える影響について解説いたします。

1. 共有意思決定の全面的な採用
 今回の改訂で最も特筆すべき特徴は、「共有意思決定(Shared Decision Making: SDM)」が診療の根幹に据えられたことです。これまでのガイドラインが「何を処方すべきか」というアルゴリズムに主眼を置いていたのに対し、2025年版では「どのように決定すべきか」というプロセスを重視しています。医師がエビデンスに基づいた選択肢を提示し、患者が自身の価値観や生活背景を共有する。この双方向の対話を通じて治療方針を決定することが、アドヒアランスの向上だけでなく、患者自身の自己決定権を尊重し、リカバリーを促進する必須条件であると明文化されました。

2. 診断の多角化と「うつ状態」への慎重なアプローチ
 診断面では、単一の「うつ病」という枠組みを超え、混合状態(混合性特徴)の評価や、双極性障害との鑑別、併存疾患(不安症やADHDなど)への配慮がより精密化されました。特に初診時において、安易に抗うつ薬を開始するのではなく、まずは心理教育や環境調整を優先する「ウォッチフル・ウェイティング(待機的支援)」の考え方が整理されています。これにより、過剰診断や不適切な多剤処方を防ぎ、個々の病態に即した「層別化された治療」の実現を目指しています。

3. 非薬物療法の位置づけと選択肢の拡大
 治療選択肢においては、薬物療法以外のモダリティがより強固な位置づけを得ました。軽症例に対する構造化されたカウンセリングや認知行動療法の推奨はもとより、中等症以上における反復経頭蓋磁気刺激(rTMS)療法の適切な使用タイミングや、デジタルヘルス(アプリを用いた治療支援)の可能性についても言及されています。これは、薬物療法で十分な改善が得られない「治療抵抗性うつ病」へのアプローチを多様化させると同時に、患者のニーズに応じた「オーダーメイド治療」を推進するものです。

4. 多職種・当事者参画による「生活者」視点の導入
 本ガイドラインの作成過程において、初めて患者当事者やご家族、さらには看護、心理、作業療法といった多職種が策定委員として参画したことも画期的な特徴です。その結果、症状の消失(寛解)という医学的指標だけでなく、就労や家事、社会参加といった「機能的順応」や、本人が望む人生の再構築という「リカバリー」の視点が色濃く反映されました。保健師や産業保健スタッフとの連携においても、この「生活者としての視点」を共有することが、再発防止とスムーズな社会復帰の鍵となります。

おわりに
 「うつ病診療ガイドライン2025」は現代のメンタルヘルスケアの集大成と言えます。本ガイドラインが広く活用されることで、わが国のうつ病診療がより人間中心的で、希望に満ちたものになることを切に願っています。



 「定年とメンタルヘルス」
                    産業保健相談員 浅沼 知一


 初っ端から私事で恐縮ですが、(本務では)昨年11月に定年となり、再雇用の形でこれまでと同じ職場で同じ業務を継続しています。
 ちょうど1年前、昨年のメールマガジンでは「環境変化によるストレス」をテーマに寄稿させて頂き、「僅かな環境の変化から、大きなストレス・不調が生じた事例」を考察しておりました。実は、その時点で「自分、今年で定年だよなー。ゼンゼン実感ないけど」「再雇用してもらえるにしても、今までと同じでは無いハズ。小さくない変化があるだろうから、ストレス反応とか出るかなぁ?」「どんな感じになるのだろ?心理屋がストレスでメンタル不調...とか、シャレにならないッス」みたいなことも、ボンヤリ頭の隅にありました。
 その後、実感のないまま時間が経過。その日が近くなれば、それなりに心境変化があるんだろうなと思いつつ、日常業務に追われて迎えた60歳の誕生日。「定年→再雇用」に関する説明を受け、事務手続きを行った際も、「別に、普通だなぁ」という感覚でした。就職時から今日までの思い出が走馬灯のように浮かんでくるワケでなく、喪失感や空虚さに打ちひしがれるなんてこともない。せいぜい「あ-、次の給与明細からは、少し金額下がるのね。物価上昇トレンドは続きそうだし、どうしよ」的な軽い心配が頭をよぎった程度でした。正直、肩透かし。定年という節目に、どのような心の動きがあるのだろうかと興味本位で自分自身を観察していましたので、期待外れ感ハンパ無い。
 まあ、自分の場合は同じ部署・同じ業務内容で勤務継続、元々ひとり職場で部下が居るワケでもなかったので、役職が外れても何も変わらない。変化が少なかったから、ストレスも微小...だったような気がします。

 ただ、一般的には、定年によって仕事を離れる、或いは同じ業務を続けるにしても役職や責任・権限などが変わることによって喪失感が生じ、「燃え尽き」に近い状態に至ることもあります。役職を解かれ、権限が低下することもネガティブな要因になりますし、年下の後輩が昇進して上司になる場合は、プライドが傷ついたり葛藤を持ち易くもなるでしょう。賃金低下によるモティベーションの低下や、経済的な不安への影響も、メンタルヘルス対策上の課題になることでしょう。
 1968年にHolmes(ホームズ)らが開発した「社会的再適応評価尺度」は、生活上の大きな変化が与えるストレスを「ライフイベント得点」として数値化する考え方です。これはストレスのランキングとも言われており、人生の中で起きる最も重大な=第1位のストレスは「配偶者の死」(100点)、最も軽度の=第43位のストレスは「ちょっとした違反行為」(1点)です。定年に関係する項目は、下記の通り。第10位「退職」(45点)、第15位「新しい仕事への再適応」(39点)、第16位「経済状況の変化」(38点)、第18位「転職」(36点)、第22位「仕事上の責任変化」(29点)、第31位「仕事上の条件が変わる」(20点)。定年に関係する変化は、ストレスの蓄積になり易いということが解るでしょう。
 一方、定年退職によって抑うつが改善したり、メンタルヘルスが向上する人が多い、との研究もあります。その理由は幾つかありますが、「定年によって仕事上のストレスから解放される度合いが大きい」が、主要因だと考えられています。

 環境変化によって新たに生じるストレスに留意しつつ、「一区切り」をつけることで長年のストレスから解放され、リフレッシュして気分を新たに職業生活を充実させていく...。そんな1年になれば良いなと、年度のはじめに考えているところでした。

参考文献:佐藤一磨・山本勲・小林徹(2017)「定年退職は健康にどのような影響を及ぼすのか」『慶應義塾大学 Panel Data Research Center ディスカッション・ペーパー(DP2016‑014)』。


【3】トピックス
◇ 令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します【厚生労働省】
 厚生労働省では、職場における熱中症予防対策を徹底するため、本年3月、新たに定められた「職場における熱中症防止のためのガイドライン」に基づく熱中症防止対策を講ずるよう広く呼びかけるため、労働災害防止団体などと連携し、5月から9月まで、「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施します。

 令和8年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」実施要綱
https://x.bmd.jp/70/3868/10769/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10770/XXXX )
 2025年(令和7年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況 (令和7年12月末速報値)
https://x.bmd.jp/70/3868/10771/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10772/XXXX )


【4】お役立ち情報
◇ 職場における熱中症対策が強化されました!【秋田労働局】
 熱中症の重篤化を防止するため、労働安全衛生規則が改正され、令和7年6月1日から施行されました。この改正により、熱中症のおそれのある作業者を早期に発見するための「体制整備」、適切に対処するための「手順作成」、これらの「関係者への周知」を義務付けたものです。
https://x.bmd.jp/70/3868/10773/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10774/XXXX )

◇ 令和8年度「全国安全週間」を7月に実施します【厚生労働省】
 今年で99回目となる全国安全週間は、労働災害を防止するために産業界での自主的な活動の推進と、職場での安全に対する意識を高め、安全を維持する活動の定着を目的としています。
 ≪令和8年度「全国安全週間」スローガン≫
  「 多様な人材 全員参加 みんなで育てる安全職場 」
 ≪実施期間≫
  「全国安全週間 準備期間」 6月1日(月)から30日(火)まで
  「全国安全週間」 7月1日(水)から7日(火)まで
https://x.bmd.jp/70/3868/10775/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10776/XXXX )
 「令和8年度全国安全週間実施要綱」https://x.bmd.jp/70/3868/10777/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10778/XXXX )

◇ 小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル」スタートガイド(マニュアル概要版)について【厚生労働省】
 本スタートガイドは、小規模事業場におけるストレスチェック制度の導入・実施にあたり、マニュアルを 円滑に活用いただくため、そのポイントをお示しするものです。マニュアル本体と併せてご利用ください。
https://x.bmd.jp/70/3868/10779/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10780/XXXX )

 「小規模事業場ストレスチェック制度実施マニュアル」
https://x.bmd.jp/70/3868/10781/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10782/XXXX )

◇ 令和8年度における林業の安全衛生対策の推進について【厚生労働省】
 林業における令和7年の死亡災害の発生状況を見ますと、令和8年2月の速報値で 25 人となっており、前年同期と比較して5人の減少となっていますが、更なる死亡災害の減少のため、労働災害防止対策の一層の推進が強く求められています。
 引き続き、労働安全衛生関係法令に基づく対策の徹底、自主的な安全衛生活動の促進等により林業における安全対策の推進を図っていただくとともに、令和8年度における林業の安全衛生対策の推進に係る留意事項についてもご確認のうえ、必要な対策を講じていただきますようお願いいたします。

 「令和8年度における林業の安全衛生対策の推進について」 (R8.3.27)
https://x.bmd.jp/70/3868/10783/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10784/XXXX )
 (参考) 伐木作業・林業における安全対策
https://x.bmd.jp/70/3868/10785/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10786/XXXX )

◇ 労働安全衛生法施行令及び労働安全衛生法関係手数料令の一部を改正する政令等(個人事業者等関係)の施行について【厚生労働省】
 労働安全衛生法及び作業環境測定法の一部を改正する法律(令和7年法律第33号)については、令和7年5月14日に公布され、改正法の一部が令和8年4月1日から施行されていることに伴い、整備政令、整備省令、整理告示のいずれも令和8年4月1日に施行又は適用されています。
 つきましては、個人事業者等関係部分について、改正の趣旨、考え方、措置義務主体が講ずべき具体的実施事項等を整理した施行通達を作成しましたので、適切な対応が図られますようお願いいたします。
 施行通達(個人事業者等関係)
https://x.bmd.jp/70/3868/10787/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10788/XXXX )

◇ 令和8年労働災害発生状況(3月末速報値)について【秋田労働局】
≪死傷災害統計 (休業4日以上)≫
https://x.bmd.jp/70/3868/10789/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10790/XXXX )
≪死亡災害一覧 (令和8年3月31日現在)≫
https://x.bmd.jp/70/3868/10791/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10792/XXXX )

◇ 令和7年労働災害発生状況(確定値)について【秋田労働局】
≪死傷災害統計 (休業4日以上)≫
https://x.bmd.jp/70/3868/10793/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10794/XXXX )
≪死亡災害一覧 (確定) ≫
https://x.bmd.jp/70/3868/10795/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10796/XXXX )

◇ 令和7年度 障害者の就労支援に関する新刊発行のお知らせ【(独)高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)】
 JEEDでは、障害者の就労支援に関する6本の調査研究報告書及び3本のマニュアルを公開しました。
 「障害者雇用の質の向上に向けて」※1では、業務マッチングや評価・処遇、キャリア形成の観点から、雇用の質向上のポイントを整理しています。
※1 https://x.bmd.jp/70/3868/10797/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10798/XXXX )
「就労支援のためのアセスメントシート活用ガイド」※2では、評価項目の選び方や評価結果を支援計画につなげるポイントを紹介しています。
※2 https://x.bmd.jp/70/3868/10799/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10800/XXXX )
 「中高年齢障害者の雇用継続・キャリア形成支援に関する事例集」※3では、加齢や健康状態の変化に対応した職務調整や環境整備など、企業の取組事例を紹介しています。 企業への支援や助言の参考としてご活用ください。
※3 https://x.bmd.jp/70/3868/10801/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10802/XXXX )

◇ 治療と仕事の両立支援出張相談窓口を開設しています【秋田産業保健総合支援センター】
https://x.bmd.jp/70/3868/10803/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10804/XXXX )
 ◎ 両立支援相談窓口
https://x.bmd.jp/70/3868/10805/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10806/XXXX )

▽治療と仕事の両立支援情報
 ◇事業場における治療と仕事の両立支援情報について(厚生労働省)
  https://x.bmd.jp/70/3868/10807/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10808/XXXX )
 ☆治療と就業の両立支援指針(参考資料との統合版)
https://x.bmd.jp/70/3868/10809/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10810/XXXX )
 ☆企業・医療機関連携マニュアル(令和3年3月改訂版)
   https://x.bmd.jp/70/3868/10811/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10812/XXXX )
 ◇治療と仕事の両立支援ポータルサイトについて (労働者健康安全機構)
 事業者、労働者、医療従事者・産業保健スタッフ、両立支援コーディネーターがそれぞれに関する様々な情報を確認することができます。
   https://x.bmd.jp/70/3868/10813/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10814/XXXX )
 ◇治療と仕事の両立支援に携わる「両立支援コーディネーター」について(労働者健康安全機構)
   https://x.bmd.jp/70/3868/10815/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10816/XXXX )
 ◇両立支援コーディネーターマニュアルについて (労働者健康安全機構)
   https://x.bmd.jp/70/3868/10817/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10818/XXXX )

▽メンタルヘルス対策情報
 ◇事業場におけるメンタルヘルス対策の取組事例集(~いきいきと働きやすい職場づくりに向けて~)
  https://x.bmd.jp/70/3868/10819/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10820/XXXX )
 ◇働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」(厚生労働省)
 https://x.bmd.jp/70/3868/10821/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10822/XXXX )
 ◇みんなのメンタルヘルス総合サイト(厚生労働省)
 厚労省の管理する心の健康や病気・支援サービスに関するWEBサイトです。
   https://x.bmd.jp/70/3868/10823/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10824/XXXX )
 ◇e-ラーニングで学ぶ(厚生労働省)
 ☆e-ラーニング「15分でわかるセルフケア」
  https://x.bmd.jp/70/3868/10825/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10826/XXXX )
  ☆e-ラーニング「15分でわかるラインによるケア」
  https://x.bmd.jp/70/3868/10827/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10828/XXXX )
 ◇ストレスチェック制度関連(厚生労働省)
  ☆厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム Ver3.7が公開されています
  https://x.bmd.jp/70/3868/10829/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10830/XXXX )
  ☆「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられています(マニュアル、リーフレット、調査票、規程例もあります)。
   https://x.bmd.jp/70/3868/10831/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10832/XXXX )


【5】窓口のご案内
◇あきたさんぽ(秋田産業保健総合支援センター)のご案内
 あきたさんぽでは産業保健活動に携わる産業医、産業看護職、衛生管理者等をはじめ、事業主、人事労務担当者、働く方々を対象とした、産業保健に関する相談への対応や専門的かつ実践的な研修、情報の提供などの支援を行っています。
 お申込み、お問い合わせはホームページまたはお電話からお願いいたします。
  https://x.bmd.jp/70/3868/10833/XXXX ( https://x.bmd.jp/70/3868/10834/XXXX ) (「秋田産保」で検索)
  電話018-884-7771 FAX018-884-7781(平日 8:30~17:15 )

◇地域窓口(地域産業保健センター)のご案内
 県内の6か所に設置する地域窓口(地域産業保健センター)では、常時50人未満の労働者を使用する事業者等を対象に、労働者の健康管理(メンタルヘルスを含む)に係る相談、健康診断の結果についての医師からの意見聴取、長時間労働者及びストレスチェックに係る高ストレス者に対する面接指導、個別訪問指導等の産業保健サービスを無料で行っています。
 お申込みは窓口またはお電話からお願いします。
 ☆秋田地域窓口
  〒010-0976 秋田市八橋南1丁目8-5
  秋田市医師会内 電話0120-67-2306

 ☆能代山本地域窓口
 〒016-0151 能代市桧山字新田沢105
 能代市山本郡医師会内 電話0185-58-5656

 ☆大館地域窓口
 〒017-0864 大館市根下戸新町1-8
 大館北秋田医師会内 電話0186-43-4511

 ☆横手市・湯沢市・雄勝郡地域窓口
 〒012-0841 湯沢市大町二丁目2-1
 湯沢市雄勝郡医師会内 電話0183-79-6681

 ☆大曲仙北地域窓口
  〒014-0063 大仙市大曲日の出町2丁目7-53
 大仙市大曲交流センター内 電話0187-62-2205

 ☆由利本荘地域窓口(地域産業保健センター)
 〒015-0885 由利本荘市水林456-4
 由利本荘医師会内 電話0184-22-6660

◇治療と仕事の両立支援に係る相談窓口について
 病院内に「両立支援相談窓口」を開設し、患者(労働者)や事業者等の皆様からの「治療と仕事の両立に関する相談対応」(無料)を行っています。
  両立支援(出張)相談窓口を開設している病院は次の病院です。
 事前にお電話で予約・お問い合わせください。
 ☆秋田大学医学部附属病院 地域医療患者支援センター・がん相談支援センター
   電話018-884-6229
 ☆JCHO秋田病院 地域医療連携室
  電話0185-52-3271
 ☆市立秋田総合病院 がん相談支援センター
   電話018-823-4171 (代表)
 ☆秋田赤十字病院 がん相談支援センター
   電話018-829-5000 (内線2182)
 ☆労働者健康安全機構 秋田労災病院
  電話0186-52-3131 (内線2781)
 ☆秋田県立循環器・脳脊髄センター 患者支援・医療連携室
   電話018-833-0115 (代表)
 ☆中通リハビリテーション病院 医療相談室
  電話018-833-1131
 ☆大館市立総合病院 患者サポートセンター
   電話0186-42-5370

※お問合せ、メールマガジンのご解約等につきましては、当センターHPの「お問い合せ」からお願いいたします。
お問い合わせ | 秋田産業保健総合支援センター ( https://x.bmd.jp/70/3868/10835/XXXX )


X ( https://x.bmd.jp/70/3868/10836/XXXX )


ORコード.png ( https://x.bmd.jp/70/3868/10837/XXXX )



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